上がる人と下がる人~雪中小川山

長坂を下りて、いつの間にかできていたセブンイレブンから。

あぁ、まさに透き通るような青空。ワクワク感MAXです。

のに、なんでこんなになっているんでしょうか?

いつ降ったの?雪道には、動物以外の足跡なし。嬉しくない一番乗り。タケピさんの顔が曇ります。今年の初小川山なのに。

金峰山荘前の自動販売機周辺でストレッチ。既に足もビショビショ。

 

キャンプ場からの眺めは最高!コミはだんだんとテンションが上がってきます!雪とか好きなんですよね。

ザクッザクッと音が心地よかったりして。途中、熊?の足跡を辿ってみて、余計ワクワクしてくる。夕べ、ここを歩いて、林の中に消えていったんだなって思うと、不思議な気分。

そして、ハアハアぜえぜえしながらも分岐岩到着。

今日の目標は、分岐岩のスラブと、石の魂1級です!

リップ、雪積もってますが。

無理だろぉ~ってタケピさんの忠告を聞かずに、まずはスラブ4級から取り付く。

 

で、リップ取ってにっちもさっちも行かなくなっちゃうコミ。ザクザク音を立ててリップを探るもガバが見当たらず、上がる勇気なし。そそーっとクライムダウン。そしてタケピさんの一言。

『ほらぁ~、上がれないじゃんかぁ~』

ごもっともでした。

タケピさんはというと、登らないと思いきや登ってます。何のためにって?新しいミウラーのソール“ビブラムXS GRIP エッジ”の止まり具合を確かめるためです。結論。抜群だそうです。もう登る前から子どものようにコミに自慢してきますから、ソールを(笑)。さらに写真周辺をウロウロして下りてきたかと思ったら、

『コミィ~、そこにあるミウラーベルクロ取って!』

って。何で??と思ったら、

『リソール出してさ、ステルス・ハイフリクションを張ったんだよねぇ』

と、これまた嬉しそうに言う。で、またウロウロ。そして、

『いいっ!』

だそうです。HFは冬場の寒いときには特に良さそうですよね。

で、石の魂の下見へ。どんな具合かなと。なんか登れそうな気配有り。つららの1本や2本・・・3本、4本・・・あぁ、こうなるんだって妙に感心。触ったら簡単に落ちちゃいました。やっぱし新しいんですね。

『いやぁ~、かっこいいね!』

と、タケピさんも気に入った様子。裏から上がって石の魂のリップの雪を払い落とす。下からタケピさんの声。

『もう、水が流れ落ちてきててダメだこりゃ。』

見ると確かにホールドが水で。

で、こういう時だけあきらめの悪い二人。クジラ岩なら誰かいるだろう、そこで情報交換をしようということで移動。いましたよ、1パーティ。錦糸町T-WALLの強い皆さんです。クジラの課題は無理。真夜中まで(三段)は出来るそうです。当然、コミは見てるだけ。ふと振り返ると、スパイヤーは登れそう。リップもガバだからということで4級スラブからトライ!やっとクライミングらしくなってきました!

T-WALLの方々の情報によると、相当悪いらしいこの課題。一粒の結晶に左足を乗っけて、じんわりと立ち込む。って感じの離陸核心。スタートホールドも悪いです。しばらく打ち込むタケピさん。なかなか立ち込めない。

 

ジワーッ・・・

 

ズッ!!

 

寒さと相まって、色々なモノが落ちているタケピさん。

で、攻守交代。

コミ、スタートホールドを持った瞬間、コレハイケル!となぜか確信。1トライ目、あぁ~なるほど。2トライ目、おぉ~!こ、これは!?で、左上のでっかいポッケ?を使っていいのかなと気になり始める。そこでT-WALLの方に聞いてみる。あっさり『使ってますよ』と言ってくれたので心の迷いは吹き飛びました。そして、3トライ目。マントリングも、下りてきてからもヒドイことになっていますが、とにかく今日初めて登り切りました!

タケピさんは、まさにこの左足!これがどうしても切れてしまう。あぁ、ニューソールがどんどん削れてく。そして指皮も・・・。さらに左足をピンポイントで乗せているので、そこが痛くなったらしく、テンションも削り取られる始末。『4級のくせにぃ~!』などとプンプンしていますが。コミも登れない4級、多々あります(泣)。難しいですよ!4級も。

コミの次なる課題は、ライトスパイヤー(3級)です。これ、思い出の課題。去年初めて小川山に来たときに結構はまって、やっと登れた課題。さて、思い出しながら思い出しながら。核心がリップを取るところなので、ちょっと恐怖心が。

登ること6回。以前はカチ2つから、右手を薄いカチで中継してリップを叩いてましたがその薄いカチがどれだか分からないほどカチが持てなくなっているコミ。なので左手アンダーを挿してリップを叩く作戦に変更。これ、バッチシ。無事、再登。面白かった!

さらにテンションが上がってきてるコミ。レフトスパイヤーにトライ。初めて来たときに1度だけトライして、ポッケまで触って怖くて下りてきた課題。怖さは変わりないけれど、今回はテンションの高さが違います。

 

一手目のポッケの効かせ方がわかったのが2トライ目。コミは俵っぽくしてガストン気味に引っかけます。そして次のアンダーを持った瞬間、違和感が。なんとなく濡れている気が。気のせいかもしれないけど、怖くてジャンプ。う~む。ちょっと混乱する頭。もう一度アンダーを持ったときに確信、濡れていることを。思いっきり指が濡れています。あ~ッ!アンダーを掃除してみると氷がポロポロと。いつもだったらあきらめますが、今日はあきらめの悪いコミ。執拗にトライを重ね、10トライ目!勇気を振り絞りリップを叩く!ガバッ!!登れたぁ!!

タケピさんは、すでに4級との戦いを回避した模様。一緒にレフトスパイヤーをやろうと誘う。一手目のポッケの保持の仕方で迷っている。数トライ目に滑り落ちしたときに足首を痛めたようで、『下山もあるし、大事をとってやめとくわ』ということで本日は終了。

 

帰りは渋滞なく、きっちり3時間半。雪の中で、寒くて、グチョグチョでコンディション最悪だったけれど、こんなクライミングも楽いと思うコミ。実を言うと、今年一番楽しいクライミングでした。

本日の成果

 ▲分岐岩

  × スラブ4級・スラブ3級

 ▲スパイヤー

  ◎ スラブ4級 ③

   一足モノ。足を信じられるか、立ち上がるときの微妙な足裏感覚の勝負。

  R ライトスパイヤー/3級 

   アンダーを使った方が楽かも。レフトとムーヴが似ている。

  ◎ レフトスパイヤー/1級 ⑩(通算2日⑪)

   濡れていなければやさしい課題。けれど恐怖心とあいまって面白い。