第1回視覚障害者クライミング世界選手権 in 習志野~初日

会場。昼休みに撮ったので閑散としていますが、競技中は大勢の観客がいましたよ!
会場。昼休みに撮ったので閑散としていますが、競技中は大勢の観客がいましたよ!

 

2010年12月4日~5日、習志野市にて第1回視覚障害者クライミング世界選手権が開催されました。

参加者は男子14名(うち1名は中学生のためオープン参加)、女子6名。参加国はホストである日本が多勢を占めていますが、スペイン、ロシア、ミャンマー、イタリアも選手を送り込んでいます!さらに視覚障害者部門とは別に肢体障害者部門も同時に開催されました。

 

競技はトップロープで行い、オンサイト競技とアフターワーク競技の合計ポイントで順位が争われます。

 

 

12月4日(金)

 ●オンサイト競技

オンサイト競技ではアイソレーション・ルームで事前に触図(立体的に印刷されたホールドの配置図)が配られ、選手たちはそれを覚えて実際の競技に入ります。さらにルートにはホールドとホールドの間に、触れば感じることの出来るライン(ヒモを埋め込んだテープ)が引いてあり、手探りで次のホールドを探すことも出来ます。ちなみに、各選手の見え方にも大きな個人差があり、全盲の方から、弱視、さらに弱視の中でもほとんど見えていない方から晴眼者と変わらないほど見えている人までいます。当然そこにカテゴリー分けが存在してきます。

 

まずは女子から、いよいよ競技開始です。

 

今回コミはケーコさんのコーチとして帯同していますので、ただの観客以上に緊張しています。って思っていたらあっという間にケーコさんの出番。ビデオを構え声援を送るコミとタケピさんとマミさん(←引率で来ているクライミング部顧問。さらにちなみにコミはすでにクライミング部顧問ではありません)。と、その瞬間!

 

「!?!?!?!?」

 

誰もが目を疑う不可解な行動に出るケーコさん。ケーコさんに何が起こったのか!?タケピさんは

『あぁ~お前なんで右手ゴニョゴニョ~・・・落ち着け~(怒)!!』

という声援(?)が。さらに実況では

『はい落ち着いて~、時間はたっぷりありますよ~』

と言われている。

 

まあ、そこはケーコさん。その後は落ち着いて、順調に高度を稼ぎ最後のハング抜け口でパンプ落ちしましたが女子の中ではトップで翌日を迎えることができました。うん、上手に登りましたね。

 

 

そして男子が登り始めます。

なかなかレベルが高い。

驚かされたのはオープン参加の中学生、ショウ君です。以前、加須コバトンカップで見たときとは明らかに違う登り。身長も、テクニックも、パワーもすべてにおいて成長していました。

いよいよ登場の我らがクライミング部エース。タイゾーさんの出番です。タイゾーさんはカテゴリー3(おおまかに言うと1、2よりも見えているであろうカテゴリー)に申告しましたが、そこまでは見えておらず、手探りとかすかな視力でホールドを探して登ります。最近は鍼師になるための勉強が忙しく、さらに病み上がりのためトレーニングもままならず調整に失敗したようです。が、そこはタイゾーさん。グイグイとパワーで押し切り125°の出口まで到達します!いやぁ~、ホッとしました。ちなみに動画は恥ずかしいからということでアップしませんでしたが、ダイジェストにちょびっと映っています。

核心!ガンバ!
核心!ガンバ!

動画を見てもらえればわかると思いますが、視覚障害者のクライミングには大切な技術や学ぶべきことが多くあります。

一つはルートの流れやホールドの位置を覚えること。日本選手権でもチャンピオンになったイドッチは、恐ろしいほどの精度で手や足を置いていきます。特に視覚障害者のクライミングでは、これで決まるっていうほど大切な要素です。

さらに保持力。片手を放さなければいけない時間が多くなるので、自然と保持力がついていくのでしょうか。あの体勢で、あのホールドでどうして保持できるの?という奇跡を数多く見てきました。

そして、なんと言っても手に足でしょう。見えてしまうと、つい雑に足を置いたり、切ったりしてしまいますが、う~ん、考えさせられます。ダイジェストの最初に出てくる中学生・ショウの手に足は、もはや小林さん(モンキー代表)の域に到達していますね。芸術的ですらあります。

そして午後からは、明日のアフターワークの練習です。持ち時間は一人15分。どの選手もコーチと入念に打ち合わせをして練習しています。

アフターワーク練習前のケーコさんとコーチのコミ

やる気満々の選手と、やる気の感じられないコーチ。

あぁ~、何もできずにごめんなさい。

アフターワーク練習で終了点をつかむケーコさん

何もしてないと思わせて、

『そこは取ったとしてぇ~って感じで終了点取っておこうよ!』

と、的確な(!?)アドバイスもたまに飛ばすコーチ。

 

9割以上のムーヴは完成させました。核心はやはり最後の125°を越えてからですね。そこまでいかにロスなく登れるかが、明日の鍵となる気がします。

こちらはタイゾーさん&タケピさんペア。

さすがタケピさん。貫禄のある後ろ姿。そして的確なアドバイス。

どこかのペアと違い、息のあった二人です。

タイゾーさんも、やはり125°が難関です。明日はいかに足と手を、すぐに見つけることができるかが勝負です!

そして、ホテルへ。

ホテル、すごかったです。部屋はまぁ、ですが何かコミの世界からかけ離れていました。

翌朝撮ったホテル。たけぇ~!!千葉マリンスタジアムの目の前!
翌朝撮ったホテル。たけぇ~!!千葉マリンスタジアムの目の前!

ホテルの部屋にてミーティング。

明日の作戦を激論しているのかと思いきや、何を食べるかについて熱くバトル。奇しくも今日はタイゾーさんの誕生日!なんと劇的な展開!のでタイゾーさんの希望によりウナギを食べに幕張の街へ繰り出す。

で、ケーコさん。注文したのがこれだけ。山盛りの大根サラダのみ。普段、どんな食生活をしているんでしょう??それじゃ、明日登れないっしょ!?

 

ささやかなタイゾーさんのお誕生日会を開催し、夜は更けていきます。

果たして明日のアフターワークの結果はどうなるのか?

 

ということで、とりあえずおやすみなさい。

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コメント: 3
  • #1

    無名のK (木曜日, 09 12月 2010 20:46)

    ケーコさんの天性のショーマンシップに
    魅了されました。

  • #2

    コミ (金曜日, 10 12月 2010 18:13)

    ナチュラル・ボーン・エンターティナーですね。
    今やエビゾーかケーコかってくらいです。

  • #3

    Benedick (月曜日, 23 7月 2012 08:17)

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